No.5 到着!!!フランス最後の粉挽小屋
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山道を約2時間。
何と言っても山奥でドライバーも初めて行くというところであるから、道々人に尋ねながらである。
小さな村を越えると見えてきた。看板が。
「Le Moulin de Soleile」
フランス語で 「太陽の粉挽小屋」という意味。
2月はオフシーズンでお店もレストランも閉まっていたが、シェフのポールさんは寒さにも関わらず外で私達の到着を待っていてくださった。
ここは、フランスで最後の粉挽小屋。
フランスで最後、ここだけ、山から水を引き、水の力で水車を回し、石臼を回し小麦を挽いている。
そしてその小麦で毎日カンパーニュだけを作っている・・・その村の分だけを。
このストーリーだけでも感激であるのに、、シェフのポールさんの言葉には思わず涙が出た。
「僕はシェフでは無いんだよ。小麦粉でパンを作る人だ。」と。
今の世の中、「シェフ、シェフ」と囃し立てられ、いかにも凄い人かの様な印象を与える私達パン職人や、その他の職人であるが、
ここのポールさんは、自然と共に生き、小麦を食物に変えるのが仕事と、誇りを持っておられた。
その一言だけで、パン作りに関わるもの、もっと言えば食べ物の原点を説かれた気がした。
ポールさんのお宅にお邪魔し、コーヒーを頂きながらポールさんのカンパーニュの話が続く・・・
「カンパーニュって言うのはね・・・」
明日は・・・No 6 ポールさんのカンパーニュのお話