今年は美味しい物を沢山食べたい。っていうマイブームの一つ、レ
ストランでのランチ編。
セーヌ川沿いにある、一つ★レストラン、Ze Kitchen Galerie
www.zekitchengalerie.frにて。
こちらのオーナーシェフはギ.サボワ出身。
一つ星であるが、ランチはリーズナブルなお値段でいただける。
本日のコースは、前菜と、メインというコース。しかし、それだけ
では足りないので、プラスしてデザートは単品にていただいた。
まずは前菜。
ホタテ貝とエビのカルパッチョ、ゆずソース。
ホタテ貝は大変新鮮で、トロケル口当たり。
柿とりんごとの相性もバッリチで、大変軽い。
ソースは何となく、和で、酢みそみたいな味である。
日本人にはいただきやすい。
前菜に合わせていただいたのは、シャンパン。まずは喉を潤して。
そして、メインと合わせていただいたワインは、ST-JOSEPH 2006
年。
ワインはちょっと贅沢をして、一本50ユーロを選んだ。
飲みやすく、かつ、コクのある、大変美味しいワインである。
続いて、私が選んだのは、?和牛のコンフィ?
「和牛」というのに惹かれてしまった。
お味は...
なるほど、「和牛」である。
和牛を特性のタレにつけ込んで、コンフィに仕上げてあり、表面を
ほんのりとグリルした程度で、口の中でホロホロと崩れる食感である。
フランスに長く住んでいる私には、とっても懐かしい、日本のお肉
の味であった。
友人が頼んだ一枚は、?子羊の喉仏?
子羊ののど仏は珍品だという事で、一口いただいてみる。
お肉というよりは、レバーを食べている様な、柔らかさ。
臭みもない。
続いて、予定していなかったが、デザートも単品でいただいた。
私はメニューを見ていると色々食べたくなり、決められない...
サービスの方に、
「どれも美味しそうで決められないわ」と言うと、
「半分づつで出しますよ」と。
やった~!!
という事で、私が選んだのは、バナナのグラスと暖かいチョコレー
トの盛り合わせと、もう一つは、バニラのグラスとわさびソース。
バナナのグラスの上にはショウガのフリットが乗せてある。
このチョコレート。最高。暖かいチョコをグラスに掛けていただく
のだが、これは、たまらない。
イタリアのチョコレートだそうだ。
そして、バニラのグラスにわさびソース。
この上に乗っているのは、わさびのメレンゲ。
これは、ちょっと塩味で、とっても美味しい。
グラスを口に入れると、後からわさびの刺激があり、香りと共に絶
品である。
友人が選んだのは、ゆずのグラス。
こちらは、日本人にはあまりに知られた味である。
今回、フランス一つ★のランチは、フランスで有りながら、和。
今フランスのフレンチは、どんどんアジアンテイストを取り入れて
いて、調味料も、しょうゆや味噌は当たり前。
柚子に至っては、有名店ではどこも使っているほど。
フランス人にはセンセーショナルな味覚かもしれないが、私たち日
本人にはあまりにも知られた風味である。
もちろん、私のように、フランスに長く暮らしていると、とっても
懐かしく、食べやすい。
しかし、日本から来る観光客には、あまりにも、「和」過ぎて、フ
ランスの伝統的なフレンチという物を体験する事は出来ないであろう、
現代のヌーベル.クイジーヌだ。
二人で、150ユーロ。
一つ★にしてはお安いが、お昼にしては、豪華ランチと言ったところ。
季節毎にいただきたい、ヌーベル.クイジーヌである。
次回は...伝統的なフレンチを安価でいただく、ホテルランチ
のご紹介。