~イタリアレストラン リベロ~
http://ermjp.com/libero/index.htm
私の出身の広島に私の10年来の友人がイタリアンレストランを経営している。
友人は大阪出身の西谷栄人。
彼はイタリアで修行をし縁あって広島にやってきた。
私と彼の出会いは本当に偶然で、今から9年程前、私がまだ広島でパン工房を営んで
いた時に遡る。
丁度食事に出かけていて私のお店のスタッフとミーティングの為に入ったお店が
西谷シェフが当時雇われシェフをやっていたイタリアンレストランだった。
私はオープンキッチンの周りに設けられていたカウンター席に座り、西谷シェフの
鮮やかな包丁裁き・・・ならぬ鮮やかなフライパン裁きに釘付けになったのを今でも
はっきりと覚えている。
その時にいただいた彼のイタリアンは私のその後のイタリア料理に対する
基本の味覚となった。
それから9年余り・・フランスに住み、イタリアでもイタリア料理を口にすることは
数多いが、私の舌は西谷の味を細かく記憶している為に、何を食べてもそれ以上の
感動は無い。
彼等が広島の中区に現在のレストラン『CUICINA ITALIANA LIBERO』をオープンして
3年半。
実はその前のお店から、私が製パンの技術指導に当たらせてもらっている。
『レストランで自家製のパンを焼く』
簡単に思えて大変な苦労があり、それを継続する事は容易ではない。
最初に製パンに挑んだのは西谷の奥さんである由美子オーナー。
彼女はレストランのオーナーでありフロアの責任者を努めてきた。
最初は小麦粉も触った事のない位の初心者であったが、努力の結果、広島ではパン屋さんの本に掲載されるまでのパンを作るレストランにまで成長した。
このレストランで製作しているパンは、リンゴから採取し培養した自家製天然酵母種を使った本格ハード系のパンの数々である。
季節とお料理に合わせて少しづつ全種類をいただけるサービスは贅沢極まりないし、
イタリアンファンとパン好きには堪らないコンセプトである。
西谷が作り出す数々の料理香に、天然酵母で作った自家製のパンの香りがプラスされ、レストラン・リベロの色と魅力になる。
一度その扉を開いたら、きっと皆この幸せな空間の虜になるに違いない。